2006年03月22日

今日のお昼過ぎの出来事

みんなのチームプレイが一つの靴を見つけ出した・・・

関西から60名ほどのツアーのお客様が来店した
館内の説明も終わり、お茶を飲まれる方を誘導し、玄関でお見送りをしていたときの事
赤いシャツを着た50代男性が「わしの靴ない!!」と言い始めた
みんなで必死に探したがやはり見つからず
F女史(何でも出来優る懐華楼の受付け嬢)がすぐさま連絡を取った
背の高いリカコ似の添乗員さんが飛んできて駐車場に到着したお客様に手当たり次第靴の確認を取った
“どうか見つかりますように・・・”
声には出さなかったけれどきっと彼女と私は同じように心で祈ったに違いない
ふと2年前イタリアを旅した時のことを思い出した

南の島シチリアの最南端で、私はバスの中にカバンを忘れ大事なお守りやパスポートをなくしてしまった
何とか町まで戻り、道端のあちこちで聞いてそのバス会社を探し出し
事務所にいた男の子に片言の英語と身振り手振りで、必死にカバンを探して欲しいと頼んだ
彼は私をイスに座らせ、その時間帯の目ぼしいバスに何度も電話をしてくれた
30分後。私のカバンをのせたバスが見つかり、その日の夕方カバンは私のところへ戻って来た
安堵と感謝で気持ちがあふれ私は号泣し何度も「ありがとう!ありがとう!」と言った
彼は優しく「ノープロブレム!」と言ってオフィスへ戻っていった

“自分がしてもらったことはまた別の人にかえしていこう!”その時からの私のスピリッツ
見ず知らずの言葉もろくに話せない私を、一生懸命助けてくれたシチリアの彼を思い出し
私もこのお客様に出来る限りのことをとにかく精一杯やろう・・そう思った

「見つかった!!」
連絡が入り3人は喜びバスまで一緒に歩いた
「今日はせっかく来てもろたのに東山ゆっくり見れなかったこと、本当にすんません。
いつかまた金沢ゆっくり来てくださいね。お待ちしております」
「おねえさんのせいやないから。靴も見つかったし」
そんなやりとりをしながら駐車場で別れた

バスが動き出し、私は信号が変わるのを待っていた
目の前を右折したバスのお客様がパラパラ私の方を見出した
添乗員さんがマイクで何か言いながら私にしきりに手を振っている
その時・・・・・お客様がいっせいに私に向かって手を振ってくれた!!
“ありがとねー”そう聞こえ、私は目頭が熱くなり何度も頭を下げお辞儀をした
そして見えなくなるまでお互いに手を振り続けた

ホッとひと息ついて見上げた今日の空は
あの時のシチリアのような色で私を優しく包んでいた

comments

よかったね。多分 添乗員さんは、あなたのことに感謝し、一生懸命な姿勢(彼女らも、お客様に何をしてあげれるか 考えていると思う。)を見習ったと思うよ。それが、お客様にも伝わったこと、あなたに会いに又見えるでしょう。(き○○の頑張っている姿が目に浮かびます。)着物は、着慣れましたか?
楽しみに拝見します。

  • やっくん
  • 2006年03月22日 23:33

東山をこよなく愛する仲間やっくんへ
お元気そうでなにより!
着物は先日社長より
「板についてきたぞ!」とお褒めの言葉をいただきました(笑)
毎日が新しい発見、出会いの連続です
一緒にがんばろうね!

  • きまよ
  • 2006年03月26日 11:44
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