2006年07月11日

情熱大陸

唯一この番組だけは、テレビにあわせて5分前からスタンバイをする

日曜23時
一人にスポットがあてられ、そのライフスタイルや仕事で頑張っている姿が流れる
生き方を取材する番組
特に私は、シェフと俳優は好きでかかさず見るようにしている
“情熱大陸”で初めて知った人もいるくらいいろんなジャンルの人が出てくる

今週は山形の田舎に店を持つイタリアンのシェフだった
38歳
年齢よりずっとオジサンに見えた
彼の店は全国あちこちから食べに来るほどファンがいる
仕入れた魚の内臓を開く
食べたものを見る
それによって、合わせる食材を決めるというこだわりぶり
道ばたに生えている名もない草をむしって食べる
放牧されている羊の草も食べていた
とりあえず目についたものは何でも食べて確認している様子
その魚に合わせたのは、道端の雑草だった
ソースは使用しない
ギリギリの塩加減とオリーブオイルのみ
子供の頃から味に敏感だったらしく、シェフだった父の作るものの味加減も指摘していたらしい
料理人になったある日、突然口の中に入った食材がいろんなことをわーっと話し出した
一粒づつ滴になって体に無意識に蓄積されたものが箱から溢れ出す瞬間
そうやって彼は食材自身から繊細な情報を得ている
独特で、素材の持ち味を生かした彼にしかできない料理を作る
そのこだわり、負けず嫌い、探究心etc
頑張っている人は、それだけで人に感動を与える

彼が尊敬しているイタリアンの第一人者が東京からわざわざ食べに来た
ほとんど無言で皿を平らげる
張り詰めた店内、緊張した空気が流れ続ける
そして最後に頂いた激励の言葉
関係ない私までがホッとし、「よかったね~!!頑張ったかいがあったね!!!」と言ってしまう
見ていて以前放送された、“銀座で予約のとれない超人気寿司店”の職人のことを思い出した
お師匠さんが来るという日
彼もまたとても緊張し、負けず嫌い精神からありったけの力を振り絞って料理でもてなす
このお師匠さんもひたすら無言だった
お寿司には手をつけてもらえず、やっと口を開いたと思ったら世間話をこんこんとし出した
そして最後にただ一言
「私はこんな魚の切り方を教えてはいない」
その言葉を聞いて彼は、親に叱られた子供のような顔でそのお寿司を自分の手でゴミ箱に捨てた
お師匠さんを見送った後・・・彼は号泣した
自分の未熟さ、そして悔しさにポロポロと大粒の涙を流す
そしてまた次の日から新たに頑張る姿
厳しい師弟関係、しかしそこにある愛情に見ているものも感動する

来週はサッカー選手らしい
また1週間後が楽しみだ!!

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