2007年02月10日

祖母の教え

私の祖母は、スペシャル厳しい祖母だった

父も母も仕事をしていたため、私は祖母に育てられた
生粋の『ばあちゃん子』である
彼女は、近所でもかなり評判の怖いおばあちゃん
3軒隣に住んでいたヤクザも、祖母のご機嫌取りにスイカを持ってくる始末だ
昔商売をしていた祖母は、子供だった私にいろんな事を教えた
その1 「ご飯はゆっくり食べるもんじゃない」
食事を楽しむと言うよりは、早く食べ終わって仕事に戻るのが当たり前という感覚
たまにいとこ達が泊まりに来るのだが、食事中に叱られ泣き出したことなんて数え切れない
彼らの中では今でも「おっそろしいばあちゃん」である
その2 「字はキレイに書きなさい」
勉強のことは何も言わなかったが、字のことにはうるさかった
そのため、私も弟も半強制的に書道教室に通わされる
貧しく小学校しか出なかった祖母だが、『習い事』にもとても厳しかった
子供心にどうしても行きたくない日もあるが、そんなことは通るはずもない
そこである日私は考えついた
イスを使って弟のタンスの上の狭い棚の中に入り、書道セットと一緒に隠れる必殺技!
(本邦初公開・・・祖母がこのブログを読んでないことを祈る)
その3 「手はよらと(はやく)動かしなさい」
どんなことも手を動かすときは、「ちゃんちゃんとせんかいね!」と叱られた
私の手の速さは、祖母譲りである
何でも早くすること、「時間をかけてだったら誰でもできる」とよく言われた
その4 「お年玉は全部貯金するもんや」
家は親戚が多く、お年玉はかなりもらえる子供だった
しかし・・・そのお金は一切合財すべて祖母に渡り、郵便局の粗品(変なキャラのノート)に変わってしまう
私は高学年になるまでそれが当たり前だと思い込み、疑いもしなかった
「汁物は最後まで飲みなさい」「紙は大切に使いなさい」「靴を揃えなさい」etc
あげるとキリがない
その中で、最も多く言われたこと
「お年寄りは大事にしなさい」
自分のことを言っていたのか、はたまた世間様に・・・かは分からないが
“じいちゃんばあちゃんに会ったら親切にせんなん!”
自動的に反応するよう、私の中に深くインプットされている

当時分からなかったことが、今は不思議と分かるようになった
“長く生きている人の言うことは違うなぁ”
最近は特に実感し、祖母の教えはたくさんのことに役立っている
“祖母に育てられてよかった”
長い反抗期はあったが(笑)、やっと感謝できる自分になったと思う
島田洋七の『がばいばあちゃん』に負けず、私の祖母もすごい人だと自信持って言える

comments

もったいない。

おばぁちゃんは、そう言いたいんかなぁ。

字をきれいに、は、自分を表すから、かな。

お年寄りは、図書館やから。
昔のこと、辛かったことを
ただで、(ごめんね)
教えてくれる。

『生きてるだけで、もったいない。』
って。

・・・。

きまちゃ☆ばぁちゃん、
もしかしてブログ、
見とったりしてw

  • sawara
  • 2007年02月10日 21:59

そうそう、よくもったいないって言ってた!sawaraちゃんには何で分かるのだろう・・・私の知人でおばあちゃんの話をする時、何ともいえない優しい空気を出す方がいます。「すっごいおばあちゃん子やったから」と。お年寄は図書館か。「たんこぶには砂糖をぬれ」「米粒ひとつに3つの神様がいる」などなど、確かにそうだね(^^)

  • きまよ
  • 2007年02月10日 22:42
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