2006年06月17日

日展

「見ておいで。とてもよかったよ!」友人がチケットをくれた

学生の時、学校からみんなで見に行った
たくさんの絵、彫刻、書・・・その中で一つだけ心に残った絵があった
2頭のゾウの絵
暗い室内で1頭は立っていて、もう1頭はその足元に寄り添うように座っている
全部見た後、同じ絵の場所にもう一度戻った
優しい目がとても印象的だった
題名も作者も何も覚えていない
そしてなぜその絵が気になったのか未だに分からない
10年以上経っても、こうやって鮮明に覚えているなんてことは当時思いもしなかった
そんなことを思い出しながら美術館に到着!

高校生のとき、この美術館の庭には週に1、2度来ていた
緑がキレイでベンチがあり、そこによく座った
静かな雰囲気の中でやはり同じように歩いたり、ぼんやり座ったりしている人達
あの頃とほとんど変わらないその様子

館内を歩いていると
ちょうど日本画の先生らしき人の絵画説明が始まっており、人だかりができていた
同じ大きさの肖像画を比べている
はっきりとした写実の方の説明後、ぼんやりとしたもう一方を見る
「キレイに描かれている方が上手い絵だと思うかもしれませんが、実は上手さは同じくらいなんです」
ぼんやりとした人物の周りには、白、グレー、黄色の空気
そして人物は紫の服を着ていて色彩の対比がポイントだと言う
輪郭をきちんと描かず、その表現が“実像”をより立体的に浮かびあがらせているらしい
「なるほどー」ギャラリーは一斉に頷いていた

最後に書の場所に向かう
習っていたわりには興味がなく、ほぼ素通りの私だった(笑)

ここで監視の仕事をしている友人を受付けで呼んでもらい、しばし立ち話
友人「ジュディオングの作品分かった?」
私「えっ、うっそ!どれかさっぱり分からなかった!!」
前知識を持たず行って失敗した・・・

絵の良し悪しは分からないが、本当にいいものは分からない者にも何かしら印象を与えてくれると思う
フィレンツェでブラブラ歩き、ピッティ宮殿に行った時のこと
この日たまたま芸術週間?か何かでこの中の美術館が無料だった
「ラッキー!」そう思って入った
部屋中の壁という壁中に、ビッシリ絵画が飾られていた
無知な私は分からないなりに何百枚見ただろうか
隅っこにあった何枚かのうちの一枚がとてもステキだなと思った
女性が優しく子供を抱く絵
もちろん他にも似たようなものはたくさんあったが、この絵だけはなぜかとても印象に残った
帰国し、そんなこともすっかり忘れていたある日その絵がテレビに写ってビックリ!!
ラファェロの傑作『小椅子の聖母』だった

ゾウの絵のように共通して私が惹かれたこと
それは“目”の表情
優しく見るものを包み込むような目
“目は口ほどにものを言う”
絵も同じなのかな・・と帰り道ふと思ったのだった

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