2006年07月19日

胃カメラ

ドクターに言われた「次、胃がおかしくなったら一度カメラを飲みましょう」

もともと、私は胃が体で一番弱いところである
胃カメラの予約をすまし、ちょっと憂鬱になる
“いやだなぁ・・・”
インドから帰ってからはますます胃の調子が悪かった
向こうではカレー以外の食べ物があまりなかったので(単に向こうで貧乏生活をしていたからなのだが)
一番ひどいときは、水だけという断食を2日間するはめになった
食べることが大好きな私も、さすがにこの時ばかりは食べ物を見るだけでも気持ち悪かった

検査前日
一緒に食事をしていた父が
「お前明日胃の検査なんだってな。だったらガンガン酒飲んどけ」と言ってやたらビールを勧める
不摂生のかたまりの父に言わせると
検査は普段どうりの最悪な状態を見てもらわないと意味がないとのこと
彼の辞書に“我慢”とか“自制心”という文字はない
3年程前、心臓をわずらって入院した時
ドクターは、手術のあと当たり前だが「絶対たばこはいけません」と言った
見舞いに行くと、姿がない
父は、同室のヤクザにタバコを分けてもらって見つからない場所を探しこっそり吸っていた
今日びの高校生より始末の悪い人である

検査当日
看護婦さんに「検査の流れの説明文読んできてもらえましたね?」と言われ
「・・・はい」とウソをついた
説明書が苦手な(面倒くさい)私はいつも後回しにして、最終的に読むのを忘れてトライするはめになる
看護婦「では、この液体を飲んで麻酔の氷を噛まずになめてくださいね」
何の液体か聞くこともできず、息をとめてイッキした
(帰ったらこの気持ちの悪い液体何だったのか見なきゃ・・・)
麻酔の氷はだんだん口の中で溶け、舌がしびれて喉がどろどろしたような感じになる
呼ばれてカメラの部屋へ
喉の奥にさらに強い麻酔を追加する
いつもの担当の優しい先生がマスクをしていて怖い人に見える
腕から採血をし、そのあと胃の動きを抑える薬と鎮静剤を打つ
麻酔が効き始め、先生の顔がゆがんで見えた

検査が終わり、目が覚めた
「大丈夫です。胃炎なので薬を出して様子を見ましょう」

この日を覚えていてくれた友人からメールが入る
安堵感からイタズラ心が芽生え、「胃がんかも・・・入院するわ」と打った
超多忙な友人から慌てて電話が入った
ウソを謝ると「今日の冗談はしてはいけない冗談だ」と叱られた
スミマセン・・・
ともあれ一件落着!
今晩からまた美味しい食事、美味しいお酒が飲める
“普段あたり前に思っているけど、健康って本当にありがたいなぁ”
病気をするといつも思うこと
「健康に感謝すること、気をつけなさいね」という神様からのメッセージだったのかもしれない

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