2007年01月10日

スペインからの手紙

帰宅したら1通の手紙が届いていた。送り主の名前なし・・・だれ???

“もしかして昔よく届いていたようなエロDMかしら”
しかし表には外国の切手、そして日本行きを記した『JAPAN』という文字
ドキドキしながら封を開ける
最初に写真が出てきた
そこには・・・スペインに旅立ったY君が写っていた
「Y君だ!!!」
思わず声が出た
もう1枚の写真は風車が映っている素朴な風景

彼とはレストランで3ヶ月一緒に仕事をしただけだった
たまに一緒にご飯を食べて、「お互い頑張ろうね」と励ましあう仲
出逢った頃の彼は『シェフの卵20歳』で、がむしゃらに働いていた
キレイな顔とは正反対になかなかのやんちゃ坊主である
大雪が降ったある朝
「今日の大仕事は雪かきだ・・・」
そう思って嫌々出勤したところ、駐車場にも店前にも雪がなくなっていた
Y君が朝早く来て、一人で雪かきしたのだった
そんな彼といると自然と“私も頑張るぞ!”と力が沸いてくる
「早く自分の店持ちたいっす」
いつも私に言っていた彼は、お金を貯めてスペインへ2ヶ月の旅に出た

半年前・・・
久々に会った彼に私は腹が立ち、ストレートに物申した
「頑張っているY君が好きだから応援したいと思ってた
でも今のあなたにはそれが見えないし、悪いけど応援できない」
料理に対する情熱が薄くなりかけていた彼はハッとした顔をした
「Y君には夢があるでしょう?こんな怠けてるヒマがあるの?!」
真剣に叱った
今思うと韓国ドラマみたいにロマンティックだが(笑)
それから4ヵ月後
何の音沙汰もなかった彼からメールが届いた
「来週からスペインへ行きます!
行く前に会う時間はあったけれど、帰ってからの俺を見てもらいたいのでこのまま行きます」
頑張り屋のY君に情熱が戻り、またひとまわり逞しくなった気がした

その彼がスペインから私に宛てた手紙
きれっぱしのノートにビッシリ2枚
毎日生ハムを食べていること、言葉の勉強をしていること、そして秘密のレシピetc
しかしそのレシピには「誰にも言うな!」と書かれているところが彼らしい(笑)
彼のマイペースぶりが目に浮かび、写真と照らし合わせて一人で笑ってしまう
転々としているのか住所が記されてなく、返事を書けないのが残念
もし連絡先が書かれていたら、今すぐにでも受話器を取って声を聞くだろう
写真を部屋に飾った
あと1ヶ月・・・
成長した彼が無事に帰ってくることを願って、楽しみに待っていよう!

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