2007年01月14日

お正月の終わりに・・・

1月13日、懐華楼で「松の内」の舞台があった

花柳界では、元旦から15日までを「松の内」と言う
芸妓さんはその間、稲穂のかんざしに裾を引きずる黒紋付の正装でお座敷に上がる
いつもとは雰囲気の違った彼女達に、女の私までうっとりしてしまう
「本当におキレイですよね!」
お座敷前の芸妓さんに声をかけると、
「踊っとる間に、顔から白いのパラパラ落ちたらごめん!」
・・・色っぽさからは想像できないギャグで笑わせてくれた

「まるでガラスケースの中から出てきたお人形さんのような・・・ため息の出るような美しさです」
女将の挨拶で宴席が始まる
「初春」「松竹梅」「さわぎ」
女将の言葉通り、1曲ごとに感嘆とため息
そして極めつけはお座敷太鼓!
お客さんも参加でき、会場が盛り上がる
私は、芸妓さんの扇子を広げる時の音が好きだ
凛とした美しさの中に、まるで体の一部のような艶やかさがある
お茶屋遊びが少なくなった今の時代
「美しい文化が残っていることを知って欲しい」
伝承者として街や文化を守っていく女将の気持ちが、みんなに自然と伝わった夜だった

翌日
お店のお正月飾りを燃やしに宇○須神社へ行く
左義長にはたくさんの人たちが集まっていた
“小学校の書初めを燃やした以来だなぁ”
火の中で書初めが高く上がるほど、字が上達するとかだったと思う
あちこちに知り合いを見つけ挨拶をする
「あっ、消防団長発見!」
すかさず火の番をしていた彼らのお隣へ行き、挨拶をする
「はいはい、どうも」
素っ気無さがかえってカッコイイ
干し柿やビニール物はダンボール箱へ
ゴミの分別らしい
時代とともに左義長も変わったようだ

M宮司発見!
「お茶でも飲んでいきなさい」
“宮司さんにそう言われて断ってはバチが当たる!”
仕事中の私は、ちょっと神様に言い訳しながらおじゃまする
話の流れでこんなことを教わった
「水は方円の器に従う」
水は器の形によってその姿を変えるということ
水が人間だとしたら、器は環境
「人も水と同じだぞ」
M宮司は時として私の先生のような存在

昔から残る行事ごと
「これで楽しかったお正月も終わりっ」
そんなふうに季節の流れを体感できる大事なことだと改めて感じた

comments

イイなぁ〜!私も見てみたい☆ きっとステキなんだろうね! 踊り(舞い)にはその振りだけでは無く、仕草や表情や生き方までをも学ぶコトがある。ジャンルは異なるが私もジャズダンスで異例の着物を着て扇子を持って踊ったコトがある。ハイテンポではあったけど、それでも着物を着ると自然と身が引き締まり指先にまでも神経を配る自分が居た! 着物の風習がある日本人で良かった♪ それはそうと‥ブログに登場するM宮司サン!ゼヒ直接お会いしてお話を聞きたく厄払いをお願いしたかったのですが忙しいらしく叶わず…。またの機会に期待です(^-^)♪

  • カオリン(^-^)
  • 2007年01月16日 11:13

M宮司・・・かなりのハンサムです(笑)神社関係の知人からも「あんなカッコいい宮司見たことない!」と言われるくらい。私も去年インドに旅立つ前に厄払してもらいました。節分までにしてもらうのが本当にしきたりだとか。M宮司のお払いのおかげか?1年大きな病気もせず無事終わっちゃいました。今年は後厄。どのように過ごすかM宮司にまたしても相談に行ってきます(^^)

  • きまよ
  • 2007年01月16日 12:05
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